2021年5月14日金曜日

2021年5月11日(火) PPの会の開催報告

 5月11日(火)PPの会を開催しました。参加者は9名でした。


2021年5月11日(火) 18:00~20:00

担当:宇野カオリ先生(筑波大学人間系)

タイトル:生き方の原則・VIAキャラクターストレングス(VIA character strengths)

・今回は生き方の原則・VIAキャラクターストレングスについてご紹介いただきました.

・VIAキャラクターストレングスの歴史やキャラクターストレングス(character strengths)の概念,パーソナリティや価値観などの概念との違い,介入方法,ポジティブ心理学における位置づけなど幅広くお話いただき,議論しました.



次回の開催は未定となっています。

ご発表を希望される方がいらっしゃいましたら、ご連絡をいただければと思います。

どうぞよろしくお願い致します。


2021年4月4日日曜日

2021年3月2日(火) PPの会の開催報告

桜やハナミズキの花が咲き始め、春らしい陽気が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

3月2日、PPの会を開催しました。参加者は11名でした。

2021年3月2日(火)18:00~

場所:Zoomにて

担当:戸ヶ里泰典先生(放送大学)

テーマ:文献紹介

「From Shattered Goals to Meaning in Life: Life Crafting in Times of the COVID-19 Pandemic」de Jong, E. M., Ziegler, N., & Schippers, M. C. (2020). From shattered goals to meaning in life: Life crafting in times of the COVID-19 pandemic. Frontiers in Psychology, 11, 2648. 

Retrieved from https://www.frontiersin.org/article/10.3389/fpsyg.2020.577708

・COVID-19パンデミックにより多くの地域でロックダウンが行われ、短期間での生活の変化により、人々のwell-beingに大きな影響が及ぼされた(Schippers, 2020)。10日以上の隔離でPTSDにつながる可能性が指摘されている(Schippers, 2020)。

・様々な理論で、悲嘆からの回復においてfinding meaningが重要と⾔われており、post-traumatic stressの代わりにposttraumatic growthを⾒つけることが重要とされている(Hogan and Schmidt, 2002; Janoff-Bulman, 2006; Updegraff et al., 2008; Kessler, 2019)。

・そのため本文献は、meaning in lifeを⾒つける⽬的のlife crafting interventionが、悲嘆様のプロセスにある⼈々を導くのに役⽴つ可能性について検討された。

・Life Craftingとは、meaningやpurpose in life(PIL)を見つけるアプローチで、Schippers and Ziegler(2019)により提案され、「⼈々が現在および将来のlifeを積極的に振り返り、社会、キャリア、余暇などの重要な⽣活分野の⽬標を設定し、必要に応じて具体的な計画を⽴て、⾏動を起こすプロセス」と定義される。

・ディスカッションでは、life craftingは、job craftingと呼ばれる、仕事の捉え方を修正することで、やらされる感のある仕事のsignificanceを見出し、主体的に行っていくものに変容させる手法からきていることが共有され、COVID-19以外にも、様々な状況に応用できる可能性が話し合われました。

・AIを使用してチャットボットを介してlife craftingを配信した報告があり(Dekker et al., 2020)、個人のニーズに合わせて、チャットボットを使用するなど、新たな介入方法について意見交換が行われました。



次回の予定は下記となっています。

2021年5月11日(火)18:00~

場所:Zoomにて

担当:宇野カオリ先生(筑波大学人間系)

タイトル:生き方の原則・VIAキャラクターストレングス(VIA character strengths)


次回もZoomにて開催を予定しています。

参加をご希望される方は、ご連絡をいただければと思います。

皆さまのご参加をお待ちしております。


萩原




2021年1月26日火曜日

2021年1月12日(火) PPの会の開催報告

まだまだCOVID-19の感染拡大は落ち着かない日々ですが、いかがお過ごしでしょうか。

久々の開催となりましたが、1月12日にPPの会を開催しました。
参加者は9名でした。

2021年1月12日(火)18:00~
場所:Zoomにて
担当:石井恵美子さん(城西国際大学看護学部)
タイトル:中国文化を内在化しつつ日本に永住帰国した
     中国残留日本人孤児のストレス対処力と関係する特性

・中国残留日本人孤児とは、「第二次世界大戦終結時、中国で家族と死別、生別した当時
 13歳未満だった日本人」のことを言い、その多くは1980年代以降に帰国しました。
 心待ちにしていた日本への帰国でありながら、残留孤児たちは、多くの困難と苦悩に
 遭遇しました。中国文化を内在化しつつ、日本に永住帰国した中国残留日本人孤児の
 ストレス対処力とその強弱に関係する特性を明らかにすることを目的とした、
 石井さんの研究の結果をご報告いただきました。
・貴重な対象集団のデータであり、充実した意見交換が行われました。
 サンプリングの課題として、母集団の代表性を踏まえ、どのような集団だったのか、
 そして個人の背景を把握していくこと、また、有意差だけに着目するのではなく、
 記述的にデータを読み解いていくことなど、具体的にデータを確認しながら、
 対象者から得られたデータを確認していきました。
・研究の基本ではありますが、目的変数は何だったのか、この研究を通じて何を
 明らかにしたかったのか、原点に戻りながらも、研究の大切な点についても確認が
 行われました。
・先生方の意見交換を通じ、データをデータのままにするのではなく、いかに
 データから物語を紡ぎだしていくのか学ぶことができ、実りの多い時間を過ごすこと
 が出来ました。

次回の予定は下記となっています。
2021年3月2日(火)18:00~
場所:Zoomにて
担当:戸ヶ里泰典先生(放送大学)
テーマ:文献紹介
「From Shattered Goals to Meaning in Life: Life Crafting in Times of the COVID-19 Pandemic」
de Jong, E. M., Ziegler, N., & Schippers, M. C. (2020). From shattered goals to meaning in life: Life crafting in times of the COVID-19 pandemic. Frontiers in Psychology, 11, 2648. Retrieved from https://www.frontiersin.org/article/10.3389/fpsyg.2020.577708

次回もZoomでの開催を予定しております。
参加をご希望される方は、ご連絡をいただければと思います。
皆さまのご参加をお待ちしております。

萩原

 



2020年12月10日木曜日

2021年1月12日(火)PPの会Zoom開催のご案内

日に日に寒さが増しておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

4月の開催を延期してから、ご連絡ができておりませんでしたが、
オンラインミーティングの環境も整ってきましたので、
約一年ぶりになりますが、久々のPPの会を、Zoomにて開催いたします。

日程は下記の通りとなります。
普段と開始時刻が異なりますので、ご注意いただければと思います。
また、参加を希望される方は、コメントをいただければ、ログインのURLをお伝えいたします。

日程:2021年1月12日(火)18:00~
場所:Zoomにて
担当:石井恵美子さん(城西国際大学看護学部)
タイトル:中国文化を内在化しつつ日本に永住帰国した中国残留日本人孤児のストレス対処力と関係する特性

皆さまのご参加をお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。

萩原

2020年4月28日火曜日

【開催延期】4/28(火)PPの会

こちらのブログへのご連絡が遅くなりましたが、
本日のPPの会は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、
【延期】とさせていただきます。
次回開催の日程につきましては、感染が終息し落ち着きましたら、
改めてご連絡させていただきます。

それでは、皆様どうぞお身体ご自愛くださいませ。


2020年2月10日月曜日

2/3 PPの会の開催報告

2月3日に開催されたPPの会の開催報告です。
参加者は8名でした。

2020年2月3日(月)18:30~
場所:聖路加国際大学 本館506教室
担当:谷木龍男先生(清和大学)
テーマ:文献紹介
 M. M. Vainio, D. Daukantaite,. Grit and Different Aspects of Well-Being:
 Direct and Indirect Relationships via Sense of Coherence and Authenticity.
 Journal of Happiness Studies.

・今回読んだ論文は、グリットがSOC(Sense of Coherence)を媒介してウェルビーイング
 と関連するか、という研究でした。
・グリット(Grit)とは、「長期目標に対する情熱と忍耐」(Duckworth et al., 2007)であ 
 り、生涯に渡る学業成績、新任教師の最初に赴任校での管理能力と教育力、スペリン
 グ・ビーの成績、過酷な軍事訓練の継続、結婚の継続、エクササイズルーティンの継続
 などを予測することがわかっています。見通しがなくても、頑張り続ける意味が分から
 なくても、頑張れる、「やり抜く力」を指しています。
・論文では2つの研究が行われ、研究1では大学生を対象に、研究2では卒業生を対象に、
 グリットと様々なwell-being(人生満足感SWL、人生の調和HIL、心理的ウェルビーイン
 グPWB)との関係、これらの関係がSOCと本来感(Authenticity)に媒介されているか検討
 すること、社会人口学的変数(性別、年齢、教育レベル)がグリットと関連しているか
 を、調整媒介分析を用いて検討されました。
・結果は、グリットは、well-beingのすべての側面と正に関係しており、SOCと本来感は
 有意な媒介変数でした(PWBに対しては補完的に、人生満足感と人生の調和に対しては
 間接的に)。

次回の予定は下記となっています。
2020年4月28日(火)18:30~20:30
場所:聖路加国際大学 (教室は4月以降にご連絡いたします)
担当:石井恵美子さん(順天堂大学大学院 医療看護学研究科 修士修了予定)
テーマ:「中国文化を内在化しつつ日本に永住帰国した中国残留日本人孤児のストレス対処力と関係する特性」


2020年1月17日金曜日

次回のPPの会のご案内

先月延期となりました、PPの会の日程についてご案内致します。

日程:2020年2月3日(月)18:30~
場所:聖路加国際大学 本館 506教室
担当:谷木龍男先生(清和大学)
テーマ:文献紹介
M. M. Vainio, D. Daukantaite, Grit and Different  Aspects of Well-being: Direct and Indirect relationships via Sense of Coherence and Authenticity. Journal of Happiness  Studies.
https://www.researchgate.net/publication/284187126_Grit_and_Different_Aspects_of_Well-Being_Direct_and_Indirect_Relationships_via_Sense_of_Coherence_and_Authenticity

今年最初のPPの会です。
ご多用中と思いますが、ぜひご参加くださいませ。

どうぞよろしくお願い致します。


2019年11月5日火曜日

10/10 PPの会の開催報告

10月10日に開催されたPPの会の開催報告です。
参加者は6名でした。

10月10日(木)18:30~
場所:聖路加国際大学 本館506教室
担当:中山和弘先生(聖路加国際大学)
テーマ:文献紹介
 Carol D. Ryff., et al. 
 Culture, inequality, and health: evidence from MIDUS and MIDJA comparison. 
 Cult Brain. 2015; 3(1): 1-20.

・今回読んだ論文は、健康格差と社会的決定要因との間にある心理社会的要因について、
 なぜ社会階層が低いと健康が悪いのか、という内容についてのレビュー論文でした。
 アメリカと日本において行われた、大規模追跡調査の結果を基に、アメリカと日本の
 比較が検証されました。
・アメリカではmastery(sense of control)、psychological well-being、anger、
 maternal nurturance(養護性)、personality traits(性格特性)が挙げられていました。
 自分のことがコントロールできる感覚が高い人、ポジティブな感情を持っている人、
 怒りを表出できる人、養護者にしっかりと育てられた人であれば、低学歴・低所得
 でも健康への影響を排除できるということがわかりました。
・一方、日本においては、interdependence(relational harmony)、つまり相互依存、
 人間関係の和が挙げられていました。また、日本はネガティブな感情、ポジティブな
 感情、両方を訴える、弁証法的(dialectical)スタイルで、感情表出として中庸
 (middle way)であることが、東アジアにおける文化的な特徴として挙げられて
 いました。
・ディスカッションでは、この調査において、社会的決定要因を何として設定していた
 のかという疑問や、日本においてもmasteryは必要であることなどが話題に出ました。

次回の予定は下記となっております。
2019年12月12日(木)18:30~
場所:聖路加国際大学 本館 506教室
担当:谷木龍男先生(清和大学)
テーマ:文献紹介
 M. M. Vainio, D. Daukantaite,. Grit and Different Aspects of Well-Being: Direct and Indirect Relationships via Sense of Coherence and Authenticity. Journal of Happiness Studies. 



2019年8月16日金曜日

7/30 PPの会の開催報告

7月30日に行われたPPの会の開催報告です。
参加者は7名でした。

7月30日(火)18:30~
場所:聖路加国際大学本館 506教室
担当:戸ヶ里泰典先生(放送大学)
テーマ:文献紹介(前回の続き)
Ryff CD. Psychological Well-Being Revisited: Advances in the Science and Practice
 of Eudaimonia. Psychother Psychosom 2014; 83: 10-28.

・今回は、前回の論文の続きで、心理的ウェルビーイング(Psychological well-being)
 に関する臨床研究や介入研究、今後の課題について読みました。
・様々な介入研究の結果、well-beingと精神疾患との関連が明らかとなり、いずれも
 身体的健康、生物学的機能、神経生理学的にも効果が認められ、全般的にwell-being
 を高めることがわかりました。
・アメリカで行われているMIDUSと合わせて、日本でもMIDJA(Midlife in Japan)が
 長期的な大規模追跡調査として行われていました。
・しかし、Ryffが示した心理的ウェルビーイングの6つの主要な次元に対し、何が
 どのように関わっているか、ということまでは明らかになっていませんでした。
・今後、異なる水準(現象学、生物学、遺伝学、神経科学など)にまたがる分析が必要に
 なりそうです。

次回の予定は下記となっています。
10月10日(木)18:30~
場所:聖路加国際大学 本館506教室
担当:中山和弘先生(聖路加国際大学)
テーマ:(未定)



2019年6月26日水曜日

6/5 PPの会の開催報告

2019年6月5日(水)に行われたPPの会の開催報告です。

2019年6月5日(水) 18:30~20:30
担当:戸ヶ里泰典先生(放送大学)
テーマ:文献紹介
Ryff CD. Psychological Well-Being Revisited: Advances in the Science and Practice
 of Eudaimonia. Psychother Psychosom 2014; 83: 10-28.

・今回はRyffによって提唱された心理的ウェルビーイング(psychological well-being)についてのレビュー論文の紹介がありました.
・心理的ウェルビーイング概念の説明や心理的ウェルビーイングと性格特性, ライフイベント, 就労, 健康, 生物学的指標の関連性を検討した研究が紹介されていました.
・次回は同じ論文の続きで臨床研究や介入研究, 今後の課題などについて読む予定です.

次回の予定は下記となっております。
7月30日(火)18:30~
場所:聖路加国際大学本館 506教室
担当:戸ヶ里泰典先生(放送大学)
テーマ:文献紹介(前回の続き)
Ryff CD. Psychological Well-Being Revisited: Advances in the Science and Practice
 of Eudaimonia. Psychother Psychosom 2014; 83: 10-28.

2019年5月2日木曜日

4/9 PPの会の開催報告

4月9日(火)に行われたPPの会の開催報告です。
(ご報告が大変遅くなり、申し訳ございません。)
参加者は6名でした。

2019年4月9日(火) 18:30~20:30
テーマ:頸髄損傷者にソーシャルメディアが及ぼす心理社会的効果(影響)
    -リハビリテーション施設利用者の退所後の生活からー
担当:佐久間桃子さん(筑波大学大学院リハビリテーションコース 博士前期課程)

・今回のPPの会では、佐久間さんの修士論文の研究計画「頸髄損傷者にソーシャル
 メディアが及ぼす心理社会的効果(影響)-リハビリテーション施設利用者の退所後の
 生活からー」についてディスカッションを行いました。
・佐久間さんから、頸髄損傷者が受傷し施設退所後、どのような思いを抱いて地域で
 生活しているのか、そして支援の一つとしてピアサポートが挙げられているが、
 どのような課題を抱え、なぜソーシャルメディアに着目したのか、本研究で
 明らかにしたいことについてお話いただきました。
・ソーシャルメディアと一言で言っても、人によって活用方法と内容が幅広いことが
 指摘されました。また、過去10年の間においても、急速にメディアが変化しており、
 時代の流れと合わせて検討する必要性がありそうです。
・ディスカッションの中で、今回の研究で明らかにしたいことが明確になるにつれ、
 研究方法についても、インタビューに限らず様々な方法があることが挙げられました。
 また、ソーシャルメディアの機能については既にレビューが行われている一方で、
 本研究では、どこに新規性を置いているのか、という点についても意見交換が
 行われました。

次回の予定は下記の通りとなっております。
日程:2019年6月5日(水)(10日から変更になりました) 18:30~20:30
担当:戸ヶ里泰典先生(放送大学)
テーマ:文献紹介
  Ryff CD. Psychological Well-Being Revisited: Advances in the Science and Practice 
  of Eudaimonia. Psychother Psychosom 2014;83:10–28.
皆様のご参加をお待ちしております。




 

2019年3月6日水曜日

2/4 PPの会の開催報告

2月4日(月)に行われたPPの会の開催報告です。
参加者は7名でした。

2019年2月4日(月) 18:30~20:30
テーマ:「中国文化を内在化しつつ日本に永住帰国した中国残留日本人孤児の
     Sense of Coherence(SOC)とその関連要員を明らかにする」
担当:石井恵美子(順天堂大学大学院 医療看護学研究科 M1)

・今回のPP会では、石井さんの修士論文の研究計画「中国文化を内在化しつつ日本に永住
 帰国した中国残留日本人孤児のSense of Coherence(SOC)とその関連要員を明らかにす
 る」についてディスカッションを行いました。
・石井さんから、中国残留日本人孤児を対象とした理由、SOCに着目した理由をお話しい
 ただき、中国で残留することになってからどのようなネットワークの中で、人生経験を
 経て過ごし、その経験のうち何がSOCへ影響したのか明らかにする、研究仮説について
 お話いただきました。
・対象の方々は中国文化を内在化しつつ、日本に永住帰国した中国残留日本人孤児で、
 様々な経験を経て、葛藤を抱きながらも日本で生活しており、現在抱える健康課題に対
 しても、今後その背景に合わせた支援が求められる方たちです。対象者がどのような資
 源を動員しているのか、対象者に合わせた看護ケアを行うためにも、大切な研究となり
 そうです。
・ディスカッションでは、仮説の整理が行われ、何を今回の研究で明らかにしようとして
 いるのか、問題の明確化が行われました。また、サンプルサイズの決め方や、SOCの設
 問の回答の難しさについてどう対処を行ったらよいか等、研究の具体的な内容について
 も意見交換が行われました。

さて次回も、ご参加いただいた方にご発表いただきます。
日程:2019年4月9日(火)18:30~20:30
場所:聖路加国際大学 会場未定(わかり次第MLにてご連絡いたします)
担当:佐久間桃子さん(筑波大学大学院リハビリテーションコース 博士後期課程)
タイトル:「頸髄損傷者にソーシャルメディアが及ぼす心理社会的影響」

季節の変わり目ですが、皆様ぜひご参加ください!

文責:萩原加奈子

 

2018年12月28日金曜日

12/10 PPの会の開催報告

12月10日(月)に行われたPP会の開催報告です。
参加者は9名でした。

2018年12月10日(月) 18:30~20:30
テーマ:「地域在住脳卒中患者の作業へ対するSOCの機能とその生成過程のプロセス」
担当:三村啓人(筑波大学大学院博士前期課程 作業療法士)

・今回のPP会では、三村さんの修士論文の研究計画「地域在住脳卒中患者の作業へ対する
 SOCの機能とその生成過程のプロセス」についてディスカッションを行いました。
・作業療法における作業とは、「日常生活活動、家事、仕事、趣味、遊び、対人交流、
 休憩など、人が営む生活行為と、それを行うのに必要な心身の活動が含まれる。また、
 個別的な目的や価値が含まれるもの」とされ、かつて作業療法は細かい作業に着目され
 ていましたが、本来の作業は生活全体を見るものであり、「対象者の自己に対する理解
 と人生に関わる新たな自分を再構築する」もの。研究計画では、作業にはSOCに通じる
 点がある点に着目していました。
・日常生活の様々な作業(旅行、釣り、水泳、テニス、入浴、移乗等)が描かれた95枚の
 イラストから、諦めていた生き方を再確認しゴールに設定する(意思決定)ツール
 として、ADOCが紹介されました。作業療法は、一つ一つの機能をただ取り戻す作業
 には限定されず、新たな人生を見出し再構築する、健康生成論の観点が多く含まれて
 いることがポイントになっていました。
・今回のディスカッションでは、研究計画において明確にすべき点が明らかになっただけ
 でなく、様々な研究の方向性が考えられること、方向性に対してどの様にアプローチを
 したらよいのか等、幅広い内容について意見交換が行われました。研究が形になってい
 く過程を垣間見ることができ、大変勉強になりました。

さて次回も、今回ご参加いただいた方にご発表いただきます。
日程:2019年2月4日(月)18:30~20:30
場所:聖路加国際大学 本館506教室
プレゼンター:石井恵美子さん(順天堂大学大学院医療看護研究科博士前期課程)
タイトル:
「異文化を内在化する中国帰国者と中国人配偶者のSOCとその関連要因を明らかにする」

新年最初のPPの会になりますので、皆さまぜひご参加ください!

文責:萩原加奈子



2018年11月12日月曜日

11/1 PPの会の開催報告

11月1日(木)に行われたPP会の開催報告です。
参加者は10名でした。

2018年11月1日(木) 18:30~20:30
テーマ:「『困難を乗り越える力』を持った看護職になる」
    (日本看護協会機関誌10月号の特集)
担当:1.戸ヶ里泰典先生(放送大学)
     「困難に向き合い対処する力」を知る
     「SOC」「レジリエンス」「楽観性」「制御感」「ハーディネス」
   2.中山和弘先生(聖路加国際大学)
     健康資源の気づき方、見つけ方、生かし方
     ”つながり”の持つ効果

・戸ヶ里先生からは、困難に向き合い対処する力として、
 SOC、レジリエンス、楽観性、制御性、ハーディネスを説明いただき、
 それらの共通点、および高め方についてお話しいただきました。
・SOCの3要素の考え方をどのように捉えていくか、という点については、
 関連し合い、相関は高いが、それぞれが独立したものではなく、
 3要素違うように機能するものであり、また、一つの人生経験に対する異なる
 切り口・見方であるというお話がありました。
・また、SOCの共通点については、ラザルスのストレス対処評価モデルと対比した
 ディスカッションが行われました。
・具体的なレベルで、これらの対処する力の理解を深め、
 個々の資源とリンクさせながら、自分に合った対処法を見出していくことが
 大切になりそうです。
・次に、中山先生からは、健康資源の気づき方、見つけ方、生かし方として、
 内外の資源へ気づくこと、ソーシャルメディアの活用、対話の場の活用について
 お話しいただきました。
・欧米の看護協会では、ソーシャルメディアの利用方法について注意点が
 発信されるほど、SNSを情報源としてだけでなく、学習の場として、
 活用されています。
 新聞やテレビの情報は、伝え手の考え方で決められた一方向の情報であり、
 必ずしも正しい情報とは限りません。
 自分自身が、そして患者さん自身が利用しやすいメディアを見出し、
 活用していくことが大切になりそうです。

さて、次回は、今回初参加してくださった方にご発表いただきます。
日程:2018年12月10日(月)18:30~20:30
場所:聖路加国際大学 本館506教室
プレゼンター:三村啓人さん(作業療法士 筑波大学大学院)
タイトル:「脳卒中者のSOCとリハビリテーション意欲に関する研究(仮)」

今年最後のPPの会になりますので、皆さま是非ご参加ください!



文責:萩原加奈子



2018年7月11日水曜日

7/4 PPの会の開催報告

7月4日に行われたPP会の開催報告です。
参加者は4名でした。
2018年7月4日(水)18:30~20:30
プレゼンター:萩原加奈子(聖路加国際大学大学院)
テーマ:Helena L, Anna-Maija P, Soili HH, and Mari kangasniemi.
              A systematic review of adolescents' sense of coherence and health, 
              Scandinavian Journal of Caring Sciences. 2017. 31(4). 651-661

・本文献は、思春期のSense of Coherenceと健康の関連について、
 23文献をシステマティックレビューしていました。
・SOCの測定には、13項目版が最も多く使われていましたが、その他、
 29項目版、9項目版が使われていました。
・SOCと関連する健康としては、生活満足度などを含むQOL、
 身体的活動、飲酒、喫煙などの健康行動、抑うつ状態や不安状態等の
 メンタルヘルス、親のSOCや親のサポートなどの家族関係についてが
 挙げられていました。
・多くの研究が横断研究だったため、今後はSOCと健康・健康行動の関連について、
 縦断研究が求められると述べられていました。
・ディスカッションでは、青少年は大人と異なり、どのように健康を捉えているのか、
 それによりSOCと関連する「健康」が異なるのではないかという話題が出ました。
 症状に対する知識がないと、その症状が表現している状態がわからないため、
 的確に「健康」という状態を表現できない可能性があるためです。
 思春期の頃、皆さんは健康をどのように捉えていましたか?

さて、次回は9月頃を予定していますが、次回のプレゼンターを募集します!!
皆様、どうぞご検討いただければと思います。

 
 

2018年4月20日金曜日

3/30 PP会の開催報告

ご報告が遅くなってしまいましたが、
3月30日に行われたPP会の開催報告です。
参加者は5名でした。

2018年3月30日(金)18:30~20:30
プレゼンター:戸ヶ里泰典先生(放送大学)
テーマ:「ウェルビーイングの設計論」(https://goo.gl/KL5REg)
    第10章 思いやりと利他行動

・思いやりcompassion
 ジェニファー・ゴエツらの定義
 「他者の来る霜を目の当たりにした際に生じる感情で、
  助けたいという欲求を引き起こすもの」
 愛情とは違い「苦しみを目の当たりにした結果生じるもの」
 共感とは違い「目の前の相手の状態がミラーリングされて生じる感情ではない」
・思いやりと利他性の研究
 思いやりは共感と利他行動の媒介変数(p.300 図10-1引用)
  
・利他性とウェルビーイング
 他者のためにかける金額と個人的well-beingとの間に
 収入、文化にかかわらず強い相関がある
 (136か国の研究で、慈善団体への寄付が家計所得が倍になるのと同じくらい
  幸福感を高める効果をもっていた)
・思いやりは手段なのか?目的なのか?
 本来は思いやりを受けた人がHappyになるもの…
・思いやりをはぐくむ介入策は瞑想がメイン
・進化的感情評価に関する理論によると、思いやりが生じる可能性が高まるのは、
 以下の条件:関連性/類似性、目標の一致/公平さ、対処できるという自信/能力
・他の人の思いやりを目の当たりにすること、自分自身の行動を省みるための
 手助けをすることは、思いやりや利他性をはぐくむ効果的方法
・Self-Compassion
 感情疲労の仕事をしている人(看護師、警察官等)への教育場面で活用されている
 マインドフルネスなど仏教の考えに基づく

次回は、6月下旬頃を予定しています。
詳細が決まりましたら、こちらにアップします。
 


2018年2月6日火曜日

1/29 PP会の開催報告

1月のPP会の開催報告です。
今年最初のPP会で、参加者は5名でした。

2018年1月29日(月)18:30~20:30
プレゼンター:谷木龍男先生(清和大学)
テーマ:「ウェルビーイングの設計論」(https://goo.gl/KL5REg)
    第11章 警告、考慮すべきこと、そしてその先にあるもの
    (予定を変更して行いました) 

・人間は、複雑で変わりやすく、多種多様。設計者や開発者が一般化し、
 モデルを作ろうとしても、結果害を生むことがある。
・テクノロジーが、私たちの個人的な通信を合法的に商業目的で利用しており、
 フリーサービスは、「無料」であって「自由」ではない。
・テクノロジーによる介助は、私たちの自律性をサポートすることと、
 弱らせることの両方ができる。
・自動化することによる社会的影響や経済的影響について考慮し、
 ポジティブな効果を無効化しないよう注意が必要。
 ウェルビーイングの生態系への影響も考慮する必要があり、
 全体論的視野を取り入れる。
・自律性。テクノロジーによって探す手間は省けたとしても、
 探し判断する能力、自分の生活の意思決定力は必要。

次回は、今回実施できなかった章を予定しています。
日程:2018年3月30日(金)18:30~20:30
担当:戸ヶ里泰典先生(放送大学)
テーマ:「ウェルビーイングの設計論」(https://goo.gl/KL5REg)
    第10章 思いやりと利他行動





2017年11月27日月曜日

11/20 PP会の開催報告

11月のPP会の開催報告です。
今年最後のPP会で、8名の参加でした。

2017年11月20日(月)18:30~20:30
プレゼンター:谷木龍男先生(清和大学)(第8章)
       戸ヶ里泰典先生(放送大学)(第9章)
テーマ:「ウェルビーイングの設計論」(https://goo.gl/KL5REg)
    第8章 マインドフルネス
    第9章 共感
    
・マインドフルネスは、注意(Attention)と気づき(Awareness)
 注意:自分の内と外で生じる経験に対する観察の範囲を絞り込んでいくこと
 気づき:自分の内と外で起こることを観察すること
・メディアマルチタスク状態は、マインドフルネスの状態を低下させ、
 その結果としてウェルビーイングを低下させる。マルチタスクは生産性を下げる。
・共感とは、"他人の感じているものをあたかも自分のことのように感じることで
 他人の体験を理解する"
 定義は多種多様。認知的要素と情動的要素をもつ。
・喜びの共感:西洋文化圏では全く議論されていない共感の一側面。
 他人の幸福を喜ぶに相当する言葉・言語はないが、そうした経験はある。
 一方、ドイツ語schadenfreude(他人の不幸を喜ぶ)という言葉は存在する。
 また、喜びの共感は社会的ウェルビーイングを高めるための理想的心的状態。
などなど、盛りだくさんの内容でした。

マインドフルネスを育むための方法として、
谷木先生より「レーズンエクササイズ」が紹介されました。
一粒のレーズンを、目で見て、匂いをかいで、手で触って、
口で転がして、味を確かめ、飲み込んで、
胃に落ちるまでの感覚に集中する。
マインドフルネス・ストレス低減法の一つで、
一瞬一瞬に意識的に注意を向ける態度を身につけるものだそうです。

次回も引き続き、今回ご紹介いただいた本の続きを予定しています。
日程:2018/1/29(月) 18:30~20:30
担当:戸ヶ里泰典先生(放送大学)(第10章)
   谷木龍男先生(清和大学)(第11章)
内容:「ウェルビーイングの設計論」(https://goo.gl/KL5REg)
   第10章 思いやりと利他行動
   第11章 警告、考慮すべきこと、そしてその先にあるもの

2017年9月14日木曜日

9/4 PP会の開催報告

9月のPP会の開催報告です。
4名の参加でした。

2017年9月4日(月)18:30~20:30
担 当:谷木龍男先生(清和大学)
テーマ:「ウェルビーイングの設計論」
    第5章 ポジティブ感情
    第6章 動機づけ、没頭、フロー
    第7章 自己への気づきと自己への慈しみ
    (https://goo.gl/KL5REg)
内 容:
・第5章以降は、ウェルビーイングの構成概念について書かれており、
 それぞれを向上させるゲーム(アプリ)が紹介されていました。
・「ポジティブ感情は心理的フローリシングの5本柱の1つ。適切な範囲での
 ポジティブ感情の経験が、心理的グローリシングへの上昇スパイラルを引き起こす」
 SuperBetter(自分の人生そのものを、ゲームにしてしまうアプリ)
・「ゲームがストレスと不安とうつのレベルを低下させ、ポジティブ感情を
 生じさせるのに有効。」「ソーシャルネットワークはポジティブにもネガティブにも
 ウェルビーイングに影響を与える。」
・「目標設定はマインドフルネス(未来への計画を手放し、判断を避けつつ、
 『今、ここにある状態で十分である』という気づきを得るための方法)と
 正反対の行為。」
・ポジティブな変化を促す選択肢設計者としてのデザイナー:
 ナッジ理論、リバタリアン・パターナリズム
 「選択肢を取り除くことなく、健全な意思決定を支持しながら、政策や情報などを
 デザインする」
・「ゲームは、没頭させる力を持つ。内容だけでなく、どのようにゲームが体験され、
 誰と一緒に行うか、社会的文脈やゲームの構造が決定的な要因となる。」
・「自省(self-examination)、内観(introspection)、自己への気づき(self-awareness)」
 メンタルヘルス治療法としての内省。
 MoodGym、Beating the Blues、Drinking Coach、Panic Attacksなど。
・「適切な種類や適切な量の内省。」
 「自己への慈しみ、感謝が過剰な内省に対する解毒剤となる。」
・ソーシャル・メディア デジタルな自己演出(Selfing)につながる
 自己主義の拡大:自己の尊重や主体性、自己主張、外向性

次回は、今回ご紹介いただいた本の続きを予定しています。
日 程:2017年11月20日(月)18:30~20:30
場 所:聖路加国際大学 506教室
テーマ:「ウェルビーイングの設計論」
    第8章 マインドフルネス
    第9章 共感
担 当:谷木龍男先生(聖和大学) [第8章]
    戸ヶ里泰典先生(放送大学) [第9章]

2017年7月18日火曜日

6/26 PPの会の開催報告

6月のPP会の開催報告です。
5名の参加でした。

2017年6月26日(月)18:30~20:30
プレゼンター:谷木龍男先生(清和大学)
テーマ:「ウェルビーイングの設計論」全二部の内、第一部の紹介
    (https://goo.gl/KL5REg)
    (第一部が歴史・理論、第二部が各論となっています)

・第一部は、ポジティブ・コンピューティングの概論について書かれていました。
 テクノロジーとウェルビーイングをどのように掛け合わせることができるのか、
 ウェルビーイングの心理学の基盤からポジティブ・コンピューティングの手法
 まで書かれていました。
・ウェルビーイングと直接的な関係にあるとされる心理的な構成概念として、
 有能感、情緒的安定、没頭、意義、楽観性、ポジティブ感情、良好な人間関係、
 心理的回復力、自尊心、活力が挙げられていました。
 (各構成要素については、第二部にて紹介予定)
・ポジティブ・コンピューティングとは「テクノロジーを用いて、個人の経験を
 構造化し、拡大し、差し替えることで、その経験の質を改善する科学的・応用的
 アプローチ」のこと。
・たとえば、モバイルヘルス機器を用いて、個々人の行動・睡眠・食習慣などを
 定量化する(quantified self)ことで、従来の画一的なメッセージから、
 一人一人にあった多様なメッセージが発信されるようになった、など。

全てがデータ化されることで、自分自身のことや生活を理解することができ、
それはまるでテクノロジーに支配されている様ですが、
最終的に決定するのは「自分」であることに変わりはない、
など色々なディスカッションが行われました。

次回以降は、今回ご紹介いただいた本の続きを予定しています。
日程:2017/9/4(月) 18:30~20:30
担当:谷木龍男先生(清和大学)
内容:「ウェルビーイングの設計論」(https://goo.gl/KL5REg)
   第5・6・7章

日程:未定
担当:戸ケ里泰典先生(放送大学)
内容:「ウェルビーイングの設計論」(https://goo.gl/KL5REg)
   第8・9・10・11章