2013年4月11日木曜日

次回は、サポートグループがなぜポジティブな効果をもたらすのか?

次回のPPの会は以下の予定で行います。

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●日時:2013年6月7日(金)18時半~
●場所:聖路加看護大学506
●内容:「サポートグループがなぜポジティブな効果をもたらすのか?」   
●発表者:大坂和可子(聖路加看護大学博士後期課程2年)
●内容

  今回はがん患者のサポートグループに関する文献から得られた知見と
 これまでのサポートグループファシリテーターの経験をもとに以下の内容を
 ご紹介する予定です。

  ・サポートグループとは?(セルフヘルプグループとの違いは?)
  ・サポートグループのポジティブな効果にはどのようなものがあるのか?
  ・サポートグループの中で何がおきているのか?
  ・サポートグループがポジティブな効果をもたらすには何が重要な要素となるのか?

 そしてみなさんとグループのもつ力について考えたいと思います。

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ご参加をお待ちしております。

フローの研究

今年度最初のPP会が行われました。
内容は以下の通りでした。

日時:2013年4月5日(金)18時半~
●場所:聖路加看護大学506
●内容:「自律訓練法によるスポーツ・フローの向上」   
●発表者:谷木龍男(清和大学)
●内容:フロー (flow) は、Seligmanと共にポジティブ心理学を立ち上げたCsikszentmihalyiが提唱した概念です。今回、紹介させていただく発表は、スポーツ体験の質をフローの観点から捉えた上で(スポーツ・フロー)、セルフモニタリング&リラクセーション技法である自律訓練法 (Autogenic Training) によるスポーツ・フローの向上を実証したものです。


簡単に印象に残った点を書きます。楽しさ=フローは自己と環境の相互作用で、適度な挑戦と適度なスキルから生まれ、フローの既存尺度では挑戦とスキルを測っているものが多いということでした。それはむしろ条件なので、フローそのもの=アウトカムの測定が課題だと思われます。それを、スポーツにおいて測定しようと試みた研究でした。話の中で、「楽しい体育」は失敗したという話がありました。自主的にできるよう環境の調整をしただけでは自分だけではできない生徒や学生が生まれたということです。たとえば練習が厳しく(かつて?のように体罰当たり前とか)、それだけでは楽しくない環境であったとしても、それに合わせて自分で調整して楽しめる力こそが必要だと。そこで自律訓練法が有効なのではというものでした。

フローの尺度については、主体と環境(あるいは条件)の両面からとらえられるものが開発できないものかと思われました。環境の部分は学習のために必要な環境と重なっていて、楽しく学習(あるいは成長のほうがいいか)している状況をとらえることの検討になるのではないかと考えられました。

2013年2月10日日曜日

次回は2月12日で「サルトジェニックカフェ」(健康生成カフェ)の取り組みの紹介

次回のPP会は、次の通りです。



●日時:2013年2月12日(火)18時半~●場所:聖路加看護大学506 ●内容:「サルトジェニックカフェ」(健康生成カフェ)の取り組みの紹介                             筑波大学 平井 康仁

 メンタルヘルスの予防が叫ばれる中、セルフケア・ラインケアなど、3次予防・2次予防については徐々に浸透しているように感じます。ここにきて多くの職場や労働者から望まれる声が徐々に1次予防に変わりつつあります。そこで現在、某事業所において「サルトジェニックカフェ」(健康生成カフェ)を開催し、1次予防を目指しています。
 今回はこの取組について御紹介し、討論できれば幸いです。 (ワールドカフェを参考にしたものです) 

マインドフルネス療法のメタアナリシス

2012年12月10日(月)の発表は、孫大輔さんからマインドフルネス療法のメタアナリシスの紹介でした。
 Mindfulness-based stress reduction and health benefits. A meta-analysis.

研究は少ないが結構な大きな効果サイズであること、マインドフルネス療法Mindfulness-based stress reduction (MBSR)を実際に経験したメンバーから>内容の紹介などがあり、他の療法との違いなどについて議論がありました。基本的には、瞑想によって、自分をより上位から見て、そのありのままの自分を受け入れるというもの。これが誰にもできるかどうか、できていることに気づけるかどうか、それができれば確かに効果があるかもという話がありました。

2012年10月25日木曜日

次回のテーマはマインドフルネス療法です。


次回のご案内です。


●日時:2012年12月10日(月)18時半~
●場所:聖路加看護大学506
●報告者:孫大輔(東京大学)
●テーマ:マインドフルネス療法に関する文献紹介

今回は、第三世代の認知行動療法とも言われる「マインドフルネス認知療法」に
ついての文献を紹介します。日本の禅や瞑想などをもとに、1991年にシーガルら
により開発されたマインドフルネス認知療法は、ランダム化試験でうつ病患者に
対しての再発予防効果などが認めらているそうです。

2012年10月7日日曜日

Optimism再び

2012年10月4日(木)の発表は、次の文献について戸ヶ里さんからの報告でした。

Carver CS, Scheier MF, Segerstrom SC. Optimism. Clinical Psychology Review, Volume 30, Issue 7, 2010, Pages 879-889

報告資料(ppt)

この会ではずいぶん前に、Optimism=楽観主義について取り上げましたが、かなり時間が経っていいて、メンバーも新しくなっています。最近のレビュー文献の紹介ということもあり、大変有意義な議論の時間を持てました。

そのときも、楽観主義そのものの価値=それがもろ手を挙げていいことなのか、逆境や困難にあっても、人によってはそれに目をつぶり、いいことばかりしか起こらないと思うことはおめでたすぎないかという議論をしたのでした。本人さえそれでいいと思えばそれでいいのかということです。

今回、楽観主義についての議論での1つの結論は、定義と測定とその実用性においてまだ十分ではないのではないかということです。楽観主義が、期待価値理論をもとに、価値=いいことが、期待=起こりやすいという信念を持つことと定義されるとありました。ごくシンプルであり、そのように思えていることを、最もよく使われているというLOT(Life Orientation Test)では、それをそのまま聞いているだけです。

それに対して、セリグマンの、いいこととわるいことがどうして起こるのかというその原因を考える測定方法のほうが内容的にはより具体的です。しかし、セリグマンの尺度も、パーティのホストやダンスの誘いの経験などの項目を見ると、その内容妥当性に疑問を感じる点もあります。

そして、何よりも、わるいことをそれと認めつついいこともあると見直す、Sense of coherenceやposttraumatic growthのような、両価値的で、それをもとにした成長の概念を含んでいなくていいのかということです。

それに関連して、すでに議論があるという楽観性と悲観性が1次元で対極にあるのか、2次元で独立性があるのかについてもっと理解する必要があるでしょう。ずいぶん前の報告では、2次元性を支持する論文の紹介だったように思い出されました(記憶は不確かです)。逆境における問題を受け止め、その上で意味を見出すという力を捉えきれていないということです。ポジティブ感情とネガティブ感情は独立して併存できることに意味があるという研究も並行して進んでいます。やはり2次元性を前提に、それを巧みに柔軟にいかす力の測定を目指すべきではないかということです。たまたま、LOTについて検索して見つけた、防衛的悲観主義などの論文がそれに近いのかもしれません(ちらっとしか見てません)。

やはり、この会で、これまで見てきたSOCやPTGとの関係がわかるような、それらの理解がさらに進むような定義に基づくキレのある尺度がつくれるかどうかだと思います。よりダイナミックな、人間の成長と限界を把握できるようなものです。

私自身は、ポジティブ感情とネガティブ感情が並存できることこそ、人間の強さであり、それも人間の助け合い、社会的信頼によるのだという仮説を支持したいと思いましたし、それを検証したいという思いが強くなりました。

また、このPP会では、単にポジティブ心理学について知るだけでなく、保健医療領域でそれを活用できないかということを常に問題意識として持っています。したがって、楽観主義も、それを測定することが、健康問題の予測に使えるかどうか、そうであれば、プログラムなどを開発すれば変えられるかということが興味関心となります。介入研究もすでにあるようですが、LOTを尺度としているとすれば、やや疑問も残るので、これからという感じです。なぜなら、病気や障害を持つ人にただ、いいことばかりがこれから起こると思ってもらうことでいいのかと単純に思うからです。

参加者の方、コメントありましたらお願いします。

2012年10月4日木曜日

次回のPP会は本日18:30~

日時:2012年10月4日(木)18時半~

●場所:聖路加看護大学506 

●内容:
 報告者 戸ヶ里泰典(放送大)
 文献 Carver CS, Scheier MF, Segerstrom SC.  Optimism. Clinical Psychology Review, Volume 30, Issue 7, 2010, Pages 879-889