2013年10月11日金曜日

Resilience in Development

本日は、聖路加看護大学博士院生の砂見さんの報告で、HandBook of Positive Psychologyより 「Resilience in Development」p117~132でした。


報告資料はこちらです。


以下、中山のツイートから。


レジリエンスを変数の関連から見た4つの効果。riskとassetによるポジティブな適応への主効果、riskのポジティブな適応への影響に対する緩衝効果、riskとポジティブな適応の間にassetが入る媒介効果、riskを予防する効果。


変数ではなく、人に焦点を当てたモデル。リスクの高低と適応の高低の2軸で、4つのグループ。リスクが高くても適応しているレジリエント群、リスクが高く適応できない不適応群、リスクが低く適応しているcompetent/unchallenged群、リスクが低く適応も低い高い脆弱性群。


レジリエンスというのは資質や能力かと思っていたが、リスクや逆境があってもポジティブに適応していく現象、その組み合わせによるプロセスを指すもので、それがなぜ起こるのかを解明しようというもの。それがわかればハイリスクの子供でも適応できる方法が見つかるから。


これはやはりあくまで子供の発達の研究での視点で、子供たちを外から客観的に見た世界の話であった。大人のレジリエンスについては、またあらためてだなあ。