まだまだCOVID-19の感染拡大は落ち着かない日々ですが、いかがお過ごしでしょうか。
久々の開催となりましたが、1月12日にPPの会を開催しました。
参加者は9名でした。
2021年1月12日(火)18:00~
場所:Zoomにて
担当:石井恵美子さん(城西国際大学看護学部)
タイトル:中国文化を内在化しつつ日本に永住帰国した
中国残留日本人孤児のストレス対処力と関係する特性
・中国残留日本人孤児とは、「第二次世界大戦終結時、中国で家族と死別、生別した当時
13歳未満だった日本人」のことを言い、その多くは1980年代以降に帰国しました。
心待ちにしていた日本への帰国でありながら、残留孤児たちは、多くの困難と苦悩に
遭遇しました。中国文化を内在化しつつ、日本に永住帰国した中国残留日本人孤児の
ストレス対処力とその強弱に関係する特性を明らかにすることを目的とした、
石井さんの研究の結果をご報告いただきました。
・貴重な対象集団のデータであり、充実した意見交換が行われました。
サンプリングの課題として、母集団の代表性を踏まえ、どのような集団だったのか、
そして個人の背景を把握していくこと、また、有意差だけに着目するのではなく、
記述的にデータを読み解いていくことなど、具体的にデータを確認しながら、
対象者から得られたデータを確認していきました。
・研究の基本ではありますが、目的変数は何だったのか、この研究を通じて何を
明らかにしたかったのか、原点に戻りながらも、研究の大切な点についても確認が
行われました。
・先生方の意見交換を通じ、データをデータのままにするのではなく、いかに
データから物語を紡ぎだしていくのか学ぶことができ、実りの多い時間を過ごすこと
が出来ました。
次回の予定は下記となっています。
2021年3月2日(火)18:00~
場所:Zoomにて
担当:戸ヶ里泰典先生(放送大学)
テーマ:文献紹介
「From Shattered Goals to Meaning in Life: Life Crafting in Times of the COVID-19 Pandemic」
de Jong, E. M., Ziegler, N., & Schippers, M. C. (2020). From shattered goals to meaning in life: Life crafting in times of the COVID-19 pandemic. Frontiers in Psychology, 11, 2648. Retrieved from https://www.frontiersin.org/article/10.3389/fpsyg.2020.577708
次回もZoomでの開催を予定しております。
参加をご希望される方は、ご連絡をいただければと思います。
皆さまのご参加をお待ちしております。
萩原