桜やハナミズキの花が咲き始め、春らしい陽気が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
3月2日、PPの会を開催しました。参加者は11名でした。
2021年3月2日(火)18:00~
場所:Zoomにて
担当:戸ヶ里泰典先生(放送大学)
テーマ:文献紹介
「From Shattered Goals to Meaning in Life: Life Crafting in Times of
the COVID-19 Pandemic」de Jong, E. M., Ziegler, N.,
& Schippers, M. C. (2020). From shattered goals to meaning in life: Life
crafting in times of the COVID-19 pandemic. Frontiers in Psychology, 11,
2648.
Retrieved from https://www.frontiersin.org/article/10.3389/fpsyg.2020.577708
・COVID-19パンデミックにより多くの地域でロックダウンが行われ、短期間での生活の変化により、人々のwell-beingに大きな影響が及ぼされた(Schippers, 2020)。10日以上の隔離でPTSDにつながる可能性が指摘されている(Schippers, 2020)。
・様々な理論で、悲嘆からの回復においてfinding meaningが重要と⾔われており、post-traumatic stressの代わりにposttraumatic growthを⾒つけることが重要とされている(Hogan and Schmidt, 2002; Janoff-Bulman, 2006; Updegraff et al., 2008; Kessler, 2019)。
・そのため本文献は、meaning in lifeを⾒つける⽬的のlife crafting interventionが、悲嘆様のプロセスにある⼈々を導くのに役⽴つ可能性について検討された。
・Life Craftingとは、meaningやpurpose in life(PIL)を見つけるアプローチで、Schippers and Ziegler(2019)により提案され、「⼈々が現在および将来のlifeを積極的に振り返り、社会、キャリア、余暇などの重要な⽣活分野の⽬標を設定し、必要に応じて具体的な計画を⽴て、⾏動を起こすプロセス」と定義される。
・ディスカッションでは、life craftingは、job craftingと呼ばれる、仕事の捉え方を修正することで、やらされる感のある仕事のsignificanceを見出し、主体的に行っていくものに変容させる手法からきていることが共有され、COVID-19以外にも、様々な状況に応用できる可能性が話し合われました。
・AIを使用してチャットボットを介してlife craftingを配信した報告があり(Dekker et al., 2020)、個人のニーズに合わせて、チャットボットを使用するなど、新たな介入方法について意見交換が行われました。
次回の予定は下記となっています。
2021年5月11日(火)18:00~
場所:Zoomにて
担当:宇野カオリ先生(筑波大学人間系)
タイトル:生き方の原則・VIAキャラクターストレングス(VIA character strengths)
次回もZoomにて開催を予定しています。
参加をご希望される方は、ご連絡をいただければと思います。
皆さまのご参加をお待ちしております。
萩原