2020年2月10日月曜日

2/3 PPの会の開催報告

2月3日に開催されたPPの会の開催報告です。
参加者は8名でした。

2020年2月3日(月)18:30~
場所:聖路加国際大学 本館506教室
担当:谷木龍男先生(清和大学)
テーマ:文献紹介
 M. M. Vainio, D. Daukantaite,. Grit and Different Aspects of Well-Being:
 Direct and Indirect Relationships via Sense of Coherence and Authenticity.
 Journal of Happiness Studies.

・今回読んだ論文は、グリットがSOC(Sense of Coherence)を媒介してウェルビーイング
 と関連するか、という研究でした。
・グリット(Grit)とは、「長期目標に対する情熱と忍耐」(Duckworth et al., 2007)であ 
 り、生涯に渡る学業成績、新任教師の最初に赴任校での管理能力と教育力、スペリン
 グ・ビーの成績、過酷な軍事訓練の継続、結婚の継続、エクササイズルーティンの継続
 などを予測することがわかっています。見通しがなくても、頑張り続ける意味が分から
 なくても、頑張れる、「やり抜く力」を指しています。
・論文では2つの研究が行われ、研究1では大学生を対象に、研究2では卒業生を対象に、
 グリットと様々なwell-being(人生満足感SWL、人生の調和HIL、心理的ウェルビーイン
 グPWB)との関係、これらの関係がSOCと本来感(Authenticity)に媒介されているか検討
 すること、社会人口学的変数(性別、年齢、教育レベル)がグリットと関連しているか
 を、調整媒介分析を用いて検討されました。
・結果は、グリットは、well-beingのすべての側面と正に関係しており、SOCと本来感は
 有意な媒介変数でした(PWBに対しては補完的に、人生満足感と人生の調和に対しては
 間接的に)。

次回の予定は下記となっています。
2020年4月28日(火)18:30~20:30
場所:聖路加国際大学 (教室は4月以降にご連絡いたします)
担当:石井恵美子さん(順天堂大学大学院 医療看護学研究科 修士修了予定)
テーマ:「中国文化を内在化しつつ日本に永住帰国した中国残留日本人孤児のストレス対処力と関係する特性」


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