次回のPPの会は以下の予定で行います。
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●日時:2013年6月7日(金)18時半~
●場所:聖路加看護大学506
●内容:「サポートグループがなぜポジティブな効果をもたらすのか?」
●発表者:大坂和可子(聖路加看護大学博士後期課程2年)
●内容
今回はがん患者のサポートグループに関する文献から得られた知見と
これまでのサポートグループファシリテーターの経験をもとに以下の内容を
ご紹介する予定です。
・サポートグループとは?(セルフヘルプグループとの違いは?)
・サポートグループのポジティブな効果にはどのようなものがあるのか?
・サポートグループの中で何がおきているのか?
・サポートグループがポジティブな効果をもたらすには何が重要な要素となるのか?
そしてみなさんとグループのもつ力について考えたいと思います。
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ご参加をお待ちしております。
PP会は、2004年に始めた勉強会です。毎回担当者が題材を持ちより、プレゼンテーション・ディスカッションを通じてPositive Psychologyに対する理解とその保健医療看護への応用について考えることを目的としています。
メンバーのバックグラウンドも、看護学、健康社会学、保健学、心理学、医学など、多岐にわたっています。所属も幅広い大学や研究所などです。
開催場所は、聖路加国際大学(旧聖路加看護大学)です。
参加希望者は中山までメールをください。
2013年4月11日木曜日
フローの研究
今年度最初のPP会が行われました。
内容は以下の通りでした。
日時:2013年4月5日(金)18時半~
●場所:聖路加看護大学506
●内容:「自律訓練法によるスポーツ・フローの向上」
●発表者:谷木龍男(清和大学)
●内容:フロー (flow) は、Seligmanと共にポジティブ心理学を立ち上げたCsikszentmihalyiが提唱した概念です。今回、紹介させていただく発表は、スポーツ体験の質をフローの観点から捉えた上で(スポーツ・フロー)、セルフモニタリング&リラクセーション技法である自律訓練法 (Autogenic Training) によるスポーツ・フローの向上を実証したものです。
簡単に印象に残った点を書きます。楽しさ=フローは自己と環境の相互作用で、適度な挑戦と適度なスキルから生まれ、フローの既存尺度では挑戦とスキルを測っているものが多いということでした。それはむしろ条件なので、フローそのもの=アウトカムの測定が課題だと思われます。それを、スポーツにおいて測定しようと試みた研究でした。話の中で、「楽しい体育」は失敗したという話がありました。自主的にできるよう環境の調整をしただけでは自分だけではできない生徒や学生が生まれたということです。たとえば練習が厳しく(かつて?のように体罰当たり前とか)、それだけでは楽しくない環境であったとしても、それに合わせて自分で調整して楽しめる力こそが必要だと。そこで自律訓練法が有効なのではというものでした。
フローの尺度については、主体と環境(あるいは条件)の両面からとらえられるものが開発できないものかと思われました。環境の部分は学習のために必要な環境と重なっていて、楽しく学習(あるいは成長のほうがいいか)している状況をとらえることの検討になるのではないかと考えられました。
内容は以下の通りでした。
日時:2013年4月5日(金)18時半~
●場所:聖路加看護大学506
●内容:「自律訓練法によるスポーツ・フローの向上」
●発表者:谷木龍男(清和大学)
●内容:フロー (flow) は、Seligmanと共にポジティブ心理学を立ち上げたCsikszentmihalyiが提唱した概念です。今回、紹介させていただく発表は、スポーツ体験の質をフローの観点から捉えた上で(スポーツ・フロー)、セルフモニタリング&リラクセーション技法である自律訓練法 (Autogenic Training) によるスポーツ・フローの向上を実証したものです。
簡単に印象に残った点を書きます。楽しさ=フローは自己と環境の相互作用で、適度な挑戦と適度なスキルから生まれ、フローの既存尺度では挑戦とスキルを測っているものが多いということでした。それはむしろ条件なので、フローそのもの=アウトカムの測定が課題だと思われます。それを、スポーツにおいて測定しようと試みた研究でした。話の中で、「楽しい体育」は失敗したという話がありました。自主的にできるよう環境の調整をしただけでは自分だけではできない生徒や学生が生まれたということです。たとえば練習が厳しく(かつて?のように体罰当たり前とか)、それだけでは楽しくない環境であったとしても、それに合わせて自分で調整して楽しめる力こそが必要だと。そこで自律訓練法が有効なのではというものでした。
フローの尺度については、主体と環境(あるいは条件)の両面からとらえられるものが開発できないものかと思われました。環境の部分は学習のために必要な環境と重なっていて、楽しく学習(あるいは成長のほうがいいか)している状況をとらえることの検討になるのではないかと考えられました。
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