ご報告が遅くなってしまいましたが、
3月30日に行われたPP会の開催報告です。
参加者は5名でした。
2018年3月30日(金)18:30~20:30
プレゼンター:戸ヶ里泰典先生(放送大学)
テーマ:「ウェルビーイングの設計論」(https://goo.gl/KL5REg)
第10章 思いやりと利他行動
・思いやりcompassion
ジェニファー・ゴエツらの定義
「他者の来る霜を目の当たりにした際に生じる感情で、
助けたいという欲求を引き起こすもの」
愛情とは違い「苦しみを目の当たりにした結果生じるもの」
共感とは違い「目の前の相手の状態がミラーリングされて生じる感情ではない」
・思いやりと利他性の研究
思いやりは共感と利他行動の媒介変数(p.300 図10-1引用)
・利他性とウェルビーイング
他者のためにかける金額と個人的well-beingとの間に
収入、文化にかかわらず強い相関がある
(136か国の研究で、慈善団体への寄付が家計所得が倍になるのと同じくらい
幸福感を高める効果をもっていた)
・思いやりは手段なのか?目的なのか?
本来は思いやりを受けた人がHappyになるもの…
・思いやりをはぐくむ介入策は瞑想がメイン
・進化的感情評価に関する理論によると、思いやりが生じる可能性が高まるのは、
以下の条件:関連性/類似性、目標の一致/公平さ、対処できるという自信/能力
・他の人の思いやりを目の当たりにすること、自分自身の行動を省みるための
手助けをすることは、思いやりや利他性をはぐくむ効果的方法
・Self-Compassion
感情疲労の仕事をしている人(看護師、警察官等)への教育場面で活用されている
マインドフルネスなど仏教の考えに基づく
次回は、6月下旬頃を予定しています。
詳細が決まりましたら、こちらにアップします。