2012年2月27日月曜日

2月20日のPP会

研究計画書の発表

「心臓血管手術患者における術前のストレス対処力と術後せん妄との関連分析」

●発表者:村田洋章(慈恵医大)

 せん妄発症とSOCが関連しているのか?せん妄に対して看護職がもっと効果的に介入できるのではないか?という問題意識から、研究計画を発表していただきました。
 SOCを測定することでどのような活用が見込まれるのかについての議論があり、今すぐに実践に役立つということ以上に、学術的な価値が高い研究ではないかとの関心が集まりました。また、せん妄がその後の死亡率を予測するというデータが示されたことを受け、SOCとの関係がキーになるのではないかとの意見も出ました。
  さらに、せん妄をどのように理解するのかについても検討の余地があるのでは?という議論がありました。せん妄の評価は研究によって一貫していない現状があるようです。せん妄を広くとらえて調査を行うことで看護職が介入できる範囲が広がるという立場の研究もある、といった情報提供がありました。 せん妄の原因には生理学的な部分もたくさんありますが、せん妄を起こさない環境を作ること、早期に発見すること、せん妄が起こったとしてもその後それを意味づけていく支援をすること、せん妄の経験から何かを得られるような支援をしていくことなど、看護職が介入できる可能性がたくさんあると感じました。

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