2012年3月27日火曜日

次回PP会(4月)のお知らせ

●日時:2011年4月27日(金)18時半~

●場所:聖路加看護大学506

●発表者:中留様(聖路加)


     proactive copingに関する文献紹介(仮)

3月19日のPP会

Mindfulness-Based Stress Reduction (MBSR)の根底にあるプロセスを明らかにする、
という目的で行われた研究

◆今回の文献の新しいところ

重要なポイントがはっきりしない、という議論の中で以下のような意見が出ました

・マインドフルネスの効果はこれまでにある程度検証されているのでは?この文献はプロセス評価と思われる

・プログラムで提示された訓練の実行頻度や時間と、効果との関係を見ている点が新しいのではないか(ただし結果としてはあまり関連が見られていない)

◆マインドフルネスについての補足

・とても東洋的なもので、瞑想やヨガの効果に関するエビデンスを検討する際、マインドフルネスが指標の1つとして用いられている

◆MBSRプログラムや評価方法について
・リクルート方法から考えると、MBSRはそもそも興味のある人が受けている
・こうしたプログラムは向き不向きがある(だから「興味がある人が受ける」というスタイルでも良さそう)
・評価のレンジが狭い
・認知療法は修正を求めるため、うまくいかないと悩んでしまうこともあるが、MBSRではうまくいかない自分に気づくことも大切で、自分を肯定できるのではないか




配布資料

2012年2月27日月曜日

2月20日のPP会

研究計画書の発表

「心臓血管手術患者における術前のストレス対処力と術後せん妄との関連分析」

●発表者:村田洋章(慈恵医大)

 せん妄発症とSOCが関連しているのか?せん妄に対して看護職がもっと効果的に介入できるのではないか?という問題意識から、研究計画を発表していただきました。
 SOCを測定することでどのような活用が見込まれるのかについての議論があり、今すぐに実践に役立つということ以上に、学術的な価値が高い研究ではないかとの関心が集まりました。また、せん妄がその後の死亡率を予測するというデータが示されたことを受け、SOCとの関係がキーになるのではないかとの意見も出ました。
  さらに、せん妄をどのように理解するのかについても検討の余地があるのでは?という議論がありました。せん妄の評価は研究によって一貫していない現状があるようです。せん妄を広くとらえて調査を行うことで看護職が介入できる範囲が広がるという立場の研究もある、といった情報提供がありました。 せん妄の原因には生理学的な部分もたくさんありますが、せん妄を起こさない環境を作ること、早期に発見すること、せん妄が起こったとしてもその後それを意味づけていく支援をすること、せん妄の経験から何かを得られるような支援をしていくことなど、看護職が介入できる可能性がたくさんあると感じました。

2012年2月9日木曜日

次回PP会のお知らせ



「心臓血管手術患者における術前のストレス対処力と術後せん妄との関連分析」
研究計画書の検討

●内容:村田洋章(慈恵医大)
●日時:2012年2月20日(月)18時半~
●場所:聖路加看護大学506


2012年1月23日月曜日

SalutegenesisとHP2.0。ヘルスプロモーションも2.0。

2012年1月23日(月)の内容

●場所:聖路加看護大学506
●内容:文献紹介(横山由香里)

Healthy ageing in a salutogenic way: building the HP 2.0 framework

Health & Social Care in the Community
Volume 19, Issue 1, January 2011, Pages: 43–51,
Jeanette Lezwijn, Lenneke Vaandrager, Jenneken Naaldenberg, Annemarie Wagemakers, Maria Koelen and Cees Van Woerkum


・オランダでの試みについて紹介された文献

・高齢者のHealthy agingを推進するためには、高齢者自身の参加を促す

・論文タイトルのHP2.0 frameworkには、おそらくHealth promotionをweb2.0のように双方向性をもって推進するという意図が込められているのではないかと思われる(実際の場でwebが使われているかについては読み取れない)

・こうした活動を通じて、住民が「こういう資源がある」と認知することができるのと、Sense of coherence(SOC)のようなストレス対処力が上がっていく効果も期待できるのでは?

・SOCと健康資源と健康の3つについて、常にその関係とともに注目する。健康資源とはSOCの汎抵抗資源とほとんど同じだが、将来への準備、予防も含む。

・高齢者の多様なニーズに合わせた資源形成は難しいが、高齢者のSOCをモニタリングすることで資源不足が検討できる。



配布資料


2011年11月14日月曜日

母親役割への適応を促す介入プログラムの効果

2011年11月14日の内容

●場所:聖路加看護大学 506教室
●内容:文献紹介 米倉佑貴(東大社研) 

Schachman KA, Lee RK, Lederman RR. Baby boot camp - Facilitatingmaternal role adaptation among military wives. NursingResearch.53(2):107-115, 2004.


配布資料

概念モデルはレジリエンスモデル。個人の内外の保護因子、脆弱性因子がレジリエンスに影響し、適応不適応を決定する。適応は保護因子、不適応は脆弱性因子に影響し、またレジリエンスへ。

保護因子のうちの内的資源は自尊心、知識、自己効力感、外的資源は周囲の人、地域からのサポート。介入によって強化するのは、内的資源:小グループでのグループワーク、話し合い、外的資源:参加者のサポートネットワークへの気づきと拡張を支援。

2011年9月26日月曜日

ロシアのベスラン学校占拠事件で生き残った子供達のケアギバーによるナラティブの論文,


2011年9月26日(月)の内容

●場所:聖路加看護大学 506教室
●内容:文献紹介(横山由香里)

Narratives from caregivers of children surviving the terrorist attack in Beslan: Issues of health, culture, and resilience

著者名: Moscardino, U; Axia, G ; Scrimin, S; Capello, F
ジャーナル名: SOCIAL SCIENCE & MEDICINE
巻: 64 号:
8 ページ: 1776-1787
発行: APR 2007

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